2021.09.14    シロアリ防除とは?駆除と予防の違いについて知ろう!

シロアリ被害というのは、私達が暮らす家にとって深刻問題です。
土台の木材や柱の食害が進むと、家の耐久度は低下する一方です。
こうした被害防止のためにも、シロアリ防除を行っておくことが大切です。
ここでは、シロアリ防除の基礎知識、駆除と予防の違いについてお届けします。

シロアリ駆除と予防の違いとは?

シロアリ予防というのは、シロアリ被害に遭う前の被害対策を施すことです。
シロアリが発生しそうな場所を確認し、その場所に薬剤を散布、或いは、設置します。
一方、シロアリ駆除というのは、シロアリ被害を受けて、被害箇所を特定して駆除することです。
シロアリ被害箇所を確認し、駆除処理被害箇所や周辺に薬剤散布、或いは、被害箇所の修繕工事を行います。
シロアリ被害の発見では、迅速な駆除対策が重要で、それは床下に数万匹ものシロアリが既に発生している恐れがあるからです。
また、被害が深刻な場合には、被害箇所の修繕工事が必要です。シロアリ被害前に予防を行った方が、長い目で見た場合、割安になります。

シロアリ被害は5棟に1棟の割合で発生!

「自分の家はシロアリ被害に遭っていないから大丈夫」と、思っている方はいませんか?
国土交通省のシロアリ被害実態調査報告書では、5棟に1棟の割合でシロアリ被害にあっているという報告結果が出ています。
また、シロアリ分布は北海道の一部の寒い地域を除き、日本全国に一般的に生息しているのです。
基本的にシロアリは、5月頃に一斉引っ越しを行う群飛シーズンがあります。
群飛は、羽アリが一斉に次の宿を探して飛び立つ行動です。
ここで気を付けるべきは、どこに飛ぶのか分からないということです。
羽アリは、羽はあっても飛行能力は無いので、飛ぶ行き先に関しては風まかせと言われています。
なので、誰もがシロアリ被害に遭う可能性があり、防除していくことは大切なことなのです。

シロアリ防除とは?

シロアリ防除

シロアリ防除には、建築物の新築時に行う予防処理既存建築物に行う処理、この2つが挙げられます。
新築に行う処理では被害と腐朽の予防が目的で、既存建築物に行う処理では駆除と予防が目的です。
シロアリ防除処理は、認定薬剤を用いて防除施工標準仕様書及び安全管理基準に基づく作業を行います。
防除処理には、土壌処理と木部処理があり、5年を目途に再処理が推奨されています。

土壌処理・木部処理

土壌処理というのは、土壌を薬剤処理することで、シロアリ侵入防止に効果的な方法です。
基本的にシロアリは、地中を通って建物内に侵入してきます。
なので、基礎の内側、束石周囲、シロアリが通過しそうな土壌を薬剤処理することで、シロアリ侵入防止に効果を発揮します。
通常、土壌表面に薬剤散布し防蟻層を形成します。
最近では、防蟻効果はもちろん土壌の水分蒸散防止目的で、土壌被膜形成工法やシート工法なども採用されています。
一方、木部処理というのは、木材表面に薬剤を吹き付け処理、或いは、刷毛など塗布する、木材や壁体に穿孔して薬液注入する、これら3つの方法があります。
新築建物での木部処理では、通常、地面から1mまでの部材、浴室回り部材、水回り部分の木材処理を行います。

ベイト工法

ベイト工法というのは、シロアリ駆除剤を混入した餌を摂食させ、シロアリの集団死滅を図るものです。
ベイト工法は、IPM(総合的害虫管理)理念に沿ったものであり、少量の薬剤で薬剤による環境負荷低減にも努めています。
工法の約1/1000分という少量の薬剤を使い、薬剤が環境流失しない閉鎖系の仕組みです。
予め、シロアリの好む餌を入れたモニタリングステーションを埋設し、シロアリを発見した際にベイト剤をセットする、ベイト剤を入れたベイトステーションをシロアリ生息箇所に設置する、2つの方法があります。

木材防腐とは?

木材というのは、シロアリの食害を受けることをはじめ、木材腐朽菌によって分解されます。
つまり、これが腐朽であり、シロアリ被害を受けやすい場所は、これら腐朽菌被害を受けやすい場所といえます。
その理由ですが、菌が繁殖するために必要な水分、養分、温度が、シロアリにとって最適な環境に成っているからです。
なので、シロアリの生息地域では、防蟻処理と防腐処理を同時に行う必要があり、また、シロアリのいない地域でも条件が整えば木材が腐朽します。
そのため、建築物を木材防腐薬剤処理する必要があるのです。
最近は、薬品防腐処理に頼らず、木材を乾燥状態して腐朽防止する工法もありますが、結露、雨水浸入、配管の漏水など、木材以外の材料劣化や施工不備に備えることも大切です。
防腐処理は、家の耐震性など、建築物の初期性能を維持するためにも必要といえます。

まとめ

ここでは、シロアリ防除の基礎知識、駆除と予防の違いについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?
シロアリ防除というのは、私達が安全な生活を送るために必要なことです。
防除は自分で行うこともできますが、シロアリ防除に関して詳しくなければ難しいものがあります。
施工方法を間違えると危険も伴いますので、プロに家の状況をしっかり見てもらい、適切な処置を行うことをおすすします。

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